サウナ施設への改修計画のデザイン監修
サウナ施設の改修計画において、デザイン監修を担当しました。限られたエリア内で、男女それぞれ約4人が利用できるサウナ施設が求められました。
一般的にサウナ施設では、脱衣室、浴室、サウナ室が明確に分けられています。しかし、今回の計画では、各室を明確に分けると、それぞれの部屋が狭く感じられてしまいます。そこで、様々な仕上げが各室を越境し、機能ごとに分けられた部屋の輪郭を緩めることで、面積以上の広がりを感じさせる空間を目指しました。
主にグレー系の左官、タイル、クロスを使用し、面の切り替えや出隅、入隅の変化を織り交ぜながら自由に仕上げが変化していきます。サウナ室の仕上げも、浴室で使用するタイルやグレー塗装を施した木材を用いることで、脱衣室や浴室との空間の連続性を保っています。水風呂スペースでは、浴室と同じタイルを使用し、連続性を持たせつつ、色のみを変化させています。
仕上げが室を越境し、部分的に重なりながら切り替わることで、視覚的なリズムを生み出し、部屋の輪郭を緩めていきます。輪郭が緩んだ空間は、強固な一つの空間ではなく、緩やかな群体として知覚され、拡がりを生み出します。
建築名 | Well-Blend 蒲田-SAUNA BESTA(サウナビスタ)- |
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ストーブ種類 | 電気ストーブ(HARVIA KIP6) |
定員 | 4人(男女ともに) |
延床面積 | 50.55㎡ |
竣工 | 2023年3月 |
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